元カメラ専門店職員の馬ちゃんです。
カメラ専門店で働いていたころ、会社側がカメラとレンズを貸し出してくれて、多くのレンズを使ってきました。
もちろんこの貸し出しは会社側が『宣伝用のブログ写真を撮ってこいよ』という名目で行っていたわけなのですが…
私は自分が買う単焦点は絶対に失敗したくないから、この制度を利用してあくまで自分のために研究していました笑
その中で使用してよかったニコンレンズを今回は紹介したいと思います。
現在ニコンのカメラは持っていませんが、また買い直す機会があったら確実にこれらのレンズを買います。
これから単焦点レンズを買うという方は、ぜひこちらのレビューを参考にしていただければと思います。
私の撮影スタイルがスナップメインなため、多少偏りがありますがご了承ください。
また比較表の中に【DxOMark】という項目がありますが、製品の性能を数値化して比較してくれているサイトです。
レンズでいうと『写りのシャープさ、光の透過度、写真周辺の歪み』といった項目を数値化しています。
目次
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
まずはスナップ用レンズで一番画角的にバランスがいいと思っているのが、こちらのレンズです。
私は東京出身ですが、都内を標準レンズと言われる焦点距離50mmで撮影をしているとどうも中途半端に狭いと感じることが多く…
路地が狭かったりして下がりたくても下がれないので、縦に長いものを撮影できないんですよね。
そこでちょうどよく切り取れると感じたのが焦点距離35mmです。

『なぜf/1.4のモデルではないの?』と思われる方もいると思いますので、比較してみましょう。
AF-S 35mm f/1.8G ED | AF-S 35mm f/1.4G | |
DxOMark スコア (D800E選択時) |
36 | 36 |
重さ | 約305g | 約600g |
販売価格 (価格.comの1年平均値) |
約¥62,000 – ¥67,000 | 約¥180,000 – ¥210,000 |
AF-S 35mm f/1.4Gはもちろん良いレンズです。
が、やはり金銭面で圧迫するのと、300gほど重くて大きいというのがネックです。
またf/1.4はピント面の浅さが段違いなので、初心者の方は逆に扱いづらいと思います。
しかもDxOMarkのスコアがほとんど変わりません。
もちろん絞り開放値が違うことによる、f1.8のシャープネスさの有利性がカラクリとしてあるのですが。
それでも写りの良さが保証されているのは朗報ですね!

個人的には後に紹介する【AF-S 58mm f/1.4G】があれば、f1.4シリーズは十分だったため、35mmはf/1.8を選んでいます。
スナップ用レンズの1本目にいかがでしょうか。

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AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G

私は一眼レフを始めたときに望遠ばかり使っていました。
なので、単焦点の中で一番すんなり構図が浮かぶのがこちらの85mmです。
中望遠という部類に入りますが、初心者の方には正直広角より望遠のほうがオススメできます。
理由としては主題と副題を切り取りやすいからです。
広角だと広範囲が写りすぎて、バランスよく撮らないと何が言いたい写真なのか全くわからなくなります。
このような中望遠レンズは街中スナップだとほぼ主題が写るようになるので、わかりやすいですね。

f/1.4との比較をしましょう。
AF-S 85mm f/1.8G | AF-S 85mm f/1.4G | |
DxOMark スコア (D800E選択時) |
44 | 44 |
重さ | 約350g | 約595g |
販売価格 (価格.comの1年平均値) |
約¥50,000 – ¥63,000 | 約¥185,000 – ¥210,000 |
35mmと同様で、スコアは変わらないけど重さと販売価格が段違いですね。
レンズ特性上、望遠レンズは広角レンズよりもボケやすいので、f/1.4じゃなくても満足のいく運用ができるのではないかなという印象です。

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AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

個人的に一番思い入れのあるレンズです!
レンズを借りて使用した際にその描写の良さに一目惚れ。
すぐさま購入したレンズです!
特徴としては開放でのボケ味がとにかく綺麗。
よく単焦点レンズでは『とろけるようなボケ』と表現されることが多いですが、私はこのレンズを『滲むようなボケ』と表現しています。
上の写真でその理由もおわかりいただけると思います。
多少のデメリットもあって、ボケが綺麗な分絞り開放時のシャープネスもゆるめです。
それ故にキリッとした描写が似合う被写体に開放で使うのは若干合わないと思います。
しかし少し絞ってあげたら解像感に締まりが出て、更に立体感も増すので、特に問題ではないですね。

1977年にAI Noct Nikkor 58mm F1.2というレンズが発売され、それ以前のレンズでは開放での撮影時のボケ形状が鳥が羽を広げたように写ってしまうというサジタルコマフレアという現象があり、それを抑えることを目標に作られました。
かなりの名作レンズで、AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gが発表された当時はそのNoct Nikkorの再来という風に盛り上がっていたのを今でも覚えています!
多少お値段は張りますが、それに見合う性能を備えていることは明確です。

重さ、大きさともにフルサイズボディでバランス良く持てるため、非常にオススメです。
現在ニコンのカメラは売ってしまって持っていませんが、できれば売りたくなかったレンズです笑

(2019/12/08 12:51:44時点 楽天市場調べ-詳細)
おまけ:AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
申し訳ないのですが、自分では使ったことがありません笑
ただ当時の同僚が発表早々に購入していまして。
撮影画像を見た瞬間「ズルい」と思いました。
それまでのニコンのレンズでは無かったような彩度の高い色合いに、圧倒的な立体感。
絞り開放からピシッとした解像力に美しいボケ。
良い写真撮れないわけがないので、「ズルい」です笑
羨ましい…
ぜひPHOTOHITOで他の方が撮影した作例を確認してみてください!

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終わりに
ラインナップは超私的な感じになりましたが、こちらで紹介したレンズはオススメできるものばかりです。
中心にf/1.4の58mmを据え、前後にf/1.8の35mmと85mmを置く。
バランスの取れた配置になるのではないでしょうか。
今後単焦点レンズを増やす際に参考にしてください!

